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Chapter.2「鉄血」

そうだ 電車、乗ろう。
Chapter.1「鉄」 最終回にて、無事硬券を取り戻した剛ぽん。
その安心感からか、「獣化第2形態(鉄コード・ザ・ビースト)」で初めて姿を現わし、民衆を驚かせた。

その姿は穏やかで神々しくさえあり、
目撃した修験者は 「現世うつしよならざるモノを感じた」と述懐している。
(宮崎某 「てつのこ姫」 ジコ坊口伝)

民の中には「何か良くないことが起こる前触れでは?」と噂する者も現れたが、
まさかこの噂が的中することになろうとは、この時はまだ誰も知る由がなかった。
このへんないきものは、、、
自ら分身の術を使い、無邪気に遊ぶ剛ぽん。
この時の姿が偶然ヒトに目撃され、後に宮崎某によって映画化されたと言う。

専門家によると、剛ぽんがこれ程までに「鉄」から離れた姿を見せるのは異例だという。
先日の「獣化第2形態」での降臨事象も考慮すると、
「剛ぽん内部に処理しきれない程の負荷が蓄積しており、
これによりプレートに大きな歪みが発生している可能性がある。
ポッキリ折れてしまわないか極めて心配だ」と同専門家は私見を述べた。
人のかたち 心のかたち
それは余りにも唐突であった。

Chapter.1「鉄」の「インポッシブルなミッション」によって剛ぽんの心と身体は既に限界に達していた。
心と身体の境界は虚ろとなり、ヒトとテツの境界すらあいまいになる...。
ボーズ=アイアンシュタイン凝縮」...異形の相転移の開始である。

虚ろな心は欲望に支配され、欲望はさらなる身体のテツ化を欲した。
気がつけば身体の実に9割以上がテツ化されていた。
世にいう「人鉄補完計画」である...。
(※ 「人類補鉄計画」とも呼ばれる)

その時...一人の男が暗闇からおもむろに姿を現し、高らかに声を発した。
「鉄ピュタは滅びぬ! 語呂が悪かろうが関係ない!!
 何度でもよみがえるさ、鉄の力こそ人類の夢だからだ!!」


男の名はムスカ。
剛ぽんが弱体化する隙をつけ狙い、
弱りきり判断力を失った剛ぽんの耳元で「テツの身体が欲しいか...?」と囁いた男だ。

どうなる!?剛ぽん!!
どうする!?剛ぽん!!
つづく
銀河鉄道公安の夜
かくして人類の砦「剛ぽん」は堕鉄した...。
かつて我々が愛した剛ぽんはもういないのだ...。

堕鉄した剛ぽんを前にムスカは遂にその正体を現す。
そう、銀河共和国を裏で操り、その転覆を図る「銀河鋼帝ダース・ムスカ」であった。

「ダース・ツヨポン」の名を与えられ、夢にまで見た「銀河鉄道公安 長官」の席についた剛ぽん。
胸には「鉄道公安章」、手には13枚の硬券からなる「硬券ソード」を握りしめ、
彼は銀河最強の名を手にするのだった。

嬉々とした表情で夢の任務を遂行するダース・ツヨポン...。 どうなる!?剛ぽん!!
つづく
NO TRAIN, NO LIFE
鋼暦元年元旦から時を遡ること一ヶ月。
彼がムスカを倒し、銀河鋼帝に昇りつめる直前に描かれた貴重な一枚である。

胸部には暗黒化した硬券、腰には鉄道公安章を装備。
両手にはこの世に一対しか存在しない最強の剣「トレインソード」を持ち、
かつて見たことがないほどに満ち足りた笑みを浮かべている。

背後にはChapter.1「鉄」にて見せた秘術「鉄道生命体クローニング」によって
量産されたであろう無数の485系国鉄色クローン兵が並び、
剛ぽんの「絶対的鉄力」が誇示されている。

この時、彼の電子声帯から発せられたのが、後世に残るこの一言である。
「国破れて、山河在り!!
 鉄道なくして、国家なし!!」

我らの剛ぽんは完全に堕天してしまったのか...!!??
つづく!!
鉄ちゃんは国家なり
鋼暦元年
目が弱点であることがサクッと判明したムスカをサクッと倒し、
遂に銀河鋼帝の座に昇り詰めた剛ぽん。

この当時、彼は用途に応じて幾つもの顔を持っていたが、
政治家としての表の顔「鉄血宰相テツマルク」もその一つであった。
銀河帝国統一の議会演説のクライマックスにてテツマルクはこう宣した。

「鉄ちゃんは国家なり」

この時、剛ぽんが纏った甲冑には、これまでで最大サイズの硬券があしらわれており
(※ただし、かつての硬券の色は失われ、テツ化が進行している)、
彼の権勢を示すに足るものであったと伝わっている。
ALL YOU NEED IS TRAIN
鋼暦10年。
銀河は乱れ、人心は荒廃し、10年...。
それはあまりにも突然に訪れた。

銀河中から集めた鉄をその体内に蓄積していった鋼帝剛ぽん。
10年の歳月で銀河中から集めた鉄とその身体は、既に赤色超巨星に迫る大きさに達していた。

自重に耐えきれなくなったその日、重力崩壊による Ⅱ型超新星爆発が発生。
超新星から発せられる無限の光子エネルギーを利用することで、
剛ぽんはダークエネルギーを相殺し、同時に自らの肉体を再構築したのだ。

暗黒面から解き放たれた剛ぽんの姿は、まさしく超新星の化身たる光の戦士(スター)であった。
そして、変わらずそばに控える485系の姿が、剛ぽんの変わらぬ本質を示していた。
この日より元号は「鋼暦」から「光暦」へ。
新しい時代が始まる。
第一閉塞中継進行!
光暦485年。
今日も「剛ぽん」は485系と一緒に、銀河の平和を守っているのだ!!